初診の予約をいただく際、予約枠として30分強の診察や予診の受け入れ体制準備をします。そのため、キャンセルをお断りしています。また、まとまった時間と人員の確保の都合でいったん入れた予約の変更もご遠慮お願いしています。
ところが。初診の予約をいただき、「キャンセルのお断り」「予約変更のお断り」をお願いしているにも関わらず、キャンセルや予約変更の申し出をされる方が稀にいます。
最近は、予約変更を願い出てたため、やむを得ずお受けした事例がありました。その際、事務スタッフが丁寧に重ねて「キャンセルのお断り」「予約変更のお断り」を繰り返し説明しお願い申し上げました。その点をご理解いただいたうえで、やむを得ず予約を受けたのですが。それにもかかわらず、ご自身の都合で複数回目のキャンセルをされた方がいました。
こうした迷惑行為はクリニックの正常な運営を阻害します。本来、患者さんの診療にあてることができた人員、時間、各種資源の確保が無駄にされてしまいました。
業務妨害として取り扱うべきと考えています。不法行為により生じた損害を賠償する責任もあるではないかと考えています。またこのようなことが今後もあるなら、初診で十分な時間を確保しての診療は今後できなくなります。初回短時間の診察にとどめ、数回に分けて診察で状況を把握する形態にかえねばならなくなるでしょう。
医療というのは、限られた資源で多くの方々の健康問題を解決するための公的な性質があります。個人的な理由で、約束を反故にして、限られた資源を無駄にすることで実損害が発生します。他の業種でも、予約の無断キャンセルによって生じた損害に対し損害賠償が命じられた事例はあります。迷惑行為に対してはためらわず毅然とした対応をとることにします。