春日井駅前メンタルクリニック

愛知県春日井市のクリニック(心療内科・精神科)

2021年04月

世間はゴールデンウィークにはいりました。
4/29木曜から5/5水曜までの大型連休ですね。

しかし、コロナウイルス感染症のために、旅行など外出しにくい状況です。
皆さんどのようにお過ごしでしょうか。

クリニックは普段お仕事でお休みをとりにくい方々のために、この祝日も診療をすることにしました。
そうすると、やはり普段お仕事が忙しくて受診すらできない方が診療を受けに来てくださいました。

忙しくしんどいのを我慢して働いている人が多いことを実感します。
頑張ってお仕事をするのは仕方がない面もあるにせよ、頑張りすぎると体調を崩してしまいます。
メンタル不調などはその代表的なものだと思います。

ゴールデンウィークにお休みをとれた方はゆっくり心と身体を休めるようにしていただきたいと思います。
以下の日程は春日井駅前メンタルクリニックは診療しております。受診のご相談はお電話で。

4/29木曜祝日
5/2日曜
5/3月曜祝日
5/4火曜祝日
5/5水曜祝日

1995年は大きな人生の転換点でした。
当時は、物理学を専攻する大学生でした。理学部物理学科に所属していました。
素粒子理論という理論物理学に興味を持って、物理学や数学を一生懸命に勉強していまいた。
この時点で、医者になろうなどと一度も考えたこともありませんでした。

1995年は大学の学部を卒業し、前年に合格していた大学院へ進学する予定を控えていました。
そんな私が大きな影響をうけた出来事。
それは、阪神大震災が発災したこと。
当時、大阪府内に在住していたのでそれなりに影響をうけました。
発災から1ヶ月ほどの間は、過去にみたことのない光景を目にして、いろいろ考えるようになりました。
「好きなことのために、頭ばかり使うのではなくて。世の中のために手や身体を動かして何かをするべきじゃないか、と。」
そのときには、その「何か」はまだ定まっていませんでしたが。後の行動に影響を与える大きな出来事になったのは間違いないと思います。

当時は、東京で地下鉄サリン事件もあり、落ち着かない年だったように記憶しています。
また、身近なところでは高校時代からの親しい友人が大きな病気を患い、その病気の療養や治療の悩みを聞くことがありました。
これも、後の自分の行動につながるきっかけだったのかもしれません。
いずれにせよ、1995年は、過去に経験ない大きな出来事が短期間の間に幾つか相次いだ1年でした。

このときに考えたことを踏まえ、翌1996年には大阪を離れ、東京の大学院へと進学しました。
振り返れば、1996年に関西を離れてから以降は、首都圏、中部圏と、出身地以外での活動となった転換点でした。

大災害、大きな事件、ひとの生命にかかわる大病。
こうした出来事を相次いで経験した、私にとっての最初の人生の転換点。それが1995年だったように思います。

私はクリニックで診察もしますが、企業や自治体で産業医もしています。同じ医師でも診療をする臨床医と、企業の産業医では、みているポイントや、判断の基準が異なります。

まず臨床医は、目の前の患者さんの日常生活を快適に暮らせるよう診療や治療を行います。家でゆっくり快適に過ごし、それなりに良い健康状態であればいいと考えます。

しかし産業医は就労者として必要な健康状態であるか、十分に業務パフォーマンスを発揮できる健康状態であるかをみています。そのため有給休暇の取得数が多くないか、業務を十分にこなせているかを、勤怠データや上司からの聴き取り情報をもとに判断しています。

おのずと産業医の方が求める健康水準は高いレベルを要求します。

この点を理解した上で、健康管理や治療をしないといけないのが、就労者のメンタルヘルスケアの大事なところです。
そのため、しばしば、主治医と、勤め先の産業医の意見が異なることがあるのです。
当院では、就労者の診療においては産業医の視点も取り入れた診療や治療を心がけています。

昨日も電話で初診のお問い合わせをいただき、当日夜に初診をうけていただきました。ご自宅やお立ち寄り先が近隣ですと、当日に初診を受けていただくこともより容易です。電話0568−85−3705へお問い合わせ下さい。

お電話いただき、予定があえば当日初診を受診していただくことも可能の場合があります。予約がつまっていると空いている時間枠をご案内させていただきます。少しでも早く必要なときに診療をご提供できるよう努めてまいります。
初診のご相談は 0568−85−3705 までお問い合わせ下さい。

今日は日曜日。春日井駅前メンタルクリニックは日曜日も診療しています。初診も受け付けしています。電話0568−85−3705へお問い合わせ下さい。

精神科の診療をしていますと、初めて受診された時に、すでに「就労不能」の状態になっている患者さんをみることがあります。
先日も同日に会社勤めをしている患者さん2名が、初診時に「就労不能」の状態で当院を受診されました。
こうした場合、あまり時間の猶予はありません。すみやかに、「病気休職が必要である」旨の診断書を作成発行せねばなりません。

クリニックで診察医は、診察を行い、診断をつけていく訳ですが。
とにかく、患者さんは、明日の仕事に出勤する気力や体力が無い状態になっているのです。
こうなると、仮に治療が奏功して健康状態が回復するにも一定の期間が必要なので。
明日の仕事をどうするか・・・、という話になってしまうのです。
たいていの場合、患者さんご自身がクリニックを受診した時点で、病気休職するしかないと半ば観念して来院されているようです。

診察医としては、メンタル不調の兆しを感じはじめた早い時点で受診されていれば、と残念でなりません。
我慢に我慢を重ねた結果。もはや、「就労不能」のノックアウト寸前でクリニック受診をされるのですから。
まだ、症状も軽い状態でクリニックを受診して、ご相談いただいていたら、「就労不能」の診断書を書かなくて済んだかもしれないのです。
少なくとも、早い治療介入もできていたでしょうし。
メンタル不調に至った原因をお聞きするなかで、原因を少しでも取り除く取り組みもできたかもしれないのです。

私は、診察や治療を行う臨床医を行いながら、企業や自治体の産業医も行っています。
つまり、会社や役所の中でメンタル不調の社員職員の診察や面談を行っているのです。
そのために、職場の中で、過重労働、長時間労働、高ストレス労働、仕事の重責、心理的圧力、がどういったものであるのか少しは知っているつもりです。
メンタル不調をさらに悪化させないために、職場の産業医や管理者あてに診断書や意見書を書くこともできます。
「就労不能」になる前に、こうした職場あてに診断書や意見書を作成発行して、不調の原因を少しでも軽減する取り組みが大事なのだと思います。
産業医の経験をもとに、メンタル不調者の症状を悪化させないために、職場に対してどういう介入が有効かを考えて対応することができます。

「仕事のことだから相談してもどうにもならない。」
「職場のことだから相談してもどうにもならない。」
そう決め込んでしまわずに、是非、メンタル不調の兆しを感じた早い時点で、クリニックを受診し健康や症状のご相談をしていただきたいと思います。その際には、遠慮なく、仕事のこと、職場のことも、お話して下さい。少しでもお勤めされている方のメンタルヘルスのお役に立ちたいと考えております。

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春日井駅前メンタルクリニックのロゴマークは、ペンローズの三角形、です。
シンプルな三角形です。一見3つの直方体を組み合わせた三角形の立体のようですが、図案のような組み合わせ方は現実の空間の中では不可能なのです。
英国の数理物理学者ロジャー・ペンローズが、その父ライオネル・ペンローズと発表したものと言われています。父ライオネル・ペンローズは精神科・神経科領域の医師でした。

私は物理学科と数学科で学んだあと、社会人を経て、医学部へ進みました。
不思議な幾何学図案に興味をひかれこの三角形をクリニックのロゴマークにしました。

メンタル不調の患者さんに多いのが眠りの問題です。
いざベッドに入ってもなかなか眠れない。
眠ったものの途中で何度も目が覚める。
しっかり眠りたいのに朝早く目が覚めてしまう。
ひいては、日中の仕事の最中に眠気がでてしまう。
こうした眠りの問題がメンタル不調ではよくみられます。
うつ病などメンタル不調の代表的な初期症状です。
こうした眠りの問題が生じたら、メンタル不調の危険信号かもしれません。メンタルクリニックを受診し早めに診療を受けましょう。

4月は入学式や入社式など新しい生活の始まりの時期ですね。
新しい環境に早くなれるといいですね。
しかし、慣れない環境は心理的負荷になることもあります。無理し過ぎず徐々に慣れ親しんでいけるといいですが。ときとしてメンタル不調をおこしやすいのもこの季節です。
不調のきざしを感じたときは我慢し過ぎず早めに受診してください。

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